大好きだった映画も、何年かしてから観るとまた違った感じを受ける。
数年ぶりに観たトレインスポッティングは、とにかく汚いし、注射が苦手な私は手で隠しながら観るシーンが多かった。
前半は特に汚い。
続編のT2 trainspottingは続けて何度でも観れるくらいには好きだが、1はそうでもない。
昔は好きだったけど、数年ぶりに観たら「この映画のどこが好きだったんだろう」と思った。
よく分からないけど、感覚的に好きな映画だったんだろうな。
この1のクソジャンキーたちのクズっぷりがあるからこそ、2にのめり込むのかも知れないなと思うと、たまには1を観るのも悪くないなと思う。
クズばっかりだけど、そんな中でも友達っていう関係があるのが不思議。
裏切ったり裏切られたり、ムカつく事が多いどころかナイフを持って脅されることもある。
いるだけ人生のジャマと言っても過言ではない人たちと関わり続けるのを見ていると、レントンが自分のクズさと弱さを自覚した上で、そこからどうしても抜け出せない歯がゆさも感じる。
自分を変えなきゃ。
その為に環境も変えなきゃ。
なのに、あいつらはマイペースに巻き込んでくる。
このまま生活してても人生の大逆転はない。
人生を大きく変えるかもしれない何かに目がくらむ。
誘惑には毎回負けるけど、その度に心を入れ替えようという気持ちにもなる。
弱くてだらしない自分を変えるのは難しいということを、痛いほど思い知らされる映画だ。
内容以外で言えば、
ユアン・マクレガーのケツアゴは最高だった。